憎い

父親が憎い
あの人はもうATMだと割り切っている
実家に帰ったらイラッときてペットボトルを投げつけてしまった
わたしにとってあの人は、何百万と借金してまでかび臭いレコード大量に買って、お金もねぇくせに外食ばっかりしてたいかれぽんちのボケのおっさん
元銀行員とは思えない金遣いの荒さに苦しめられてきた
おまけに警察のお世話になるようなことまでしやがって
あの人が父親としての役割として果たしてきたのは稼いでくれたことだけ
その点だけは感謝している
ただ、あの人からは世間でいう父親としての愛情や教育をわたしは受けていない
あの人にとって、私の存在は趣味のレコード以下だったんだろう
そんな父親を甘やかしてきた母親も大嫌いだ
なんでわたしを産んだんだ
介護の為か
あんたらが一人でトイレに行けなくなろうが絶対に手を貸さないよ
今までレコード買ったり、うちには車もなかったんだから、その分お金あるはずでしょ
老人ホーム入るなり勝手にしてくれ
でも、わたしがこんな精神状態になったのは確実にてめえらのせいだ
責任取れや
あんたらはこどもに苦労させるためにわたしを産んだようにしか思えん
まともな環境すら与えられなかったくせに
本音いえば、生まれて来たくなんかなかったよ
今、精神安定剤やら眠剤飲んでるけど、あれ寿命縮めるためだからな
親よりわたしが先に死にたい
もう目標なんてなにもない
社会復帰なんてこの年からじゃ無理だ
家賃払えなくなったら終わり
なんでわたしばっかり人生ハードモードなんだよ
生まれてこなけりゃよかった
こんなお荷物な妹おらんほうが兄の為にもなった
兄も鬱になって休職することになった
もう絶望しかないよ
一応秋から障碍者枠で仕事探すことに決めたけど、本音いえば働いてまで行きたいと思わない
皆が青春謳歌している間、母親にはいびられてわたしはまともな環境すらなくて逃げ込むスペースなく過ごしてきた
思春期の大事な時期にさ
授業中は幻聴と眠気で苦しんで自傷行為に走るしかなかった
人生で一番楽しい時間棒に振るしかなかった
もう何もかもつらいよ
わたしの人生もういらないからこの間虐待で死んだ子に寿命あげたいよ本気で
もっと気楽な人生に行きたかったよ
もうしんどい
疲れたほんとうに
母親はわたしがこんな状態になってやっと気づいて謝ってくる
謝罪なんかいらない
青春を返せ
父親は開き直りやがる
レコード棄てたからって禊すんだと思うなよ
明日もペットボトル投げつけてやる
わたしはあの人たちを絶対に許さない